
ネットショッピングやSNSなど、今ではほとんどのサービスで「パスワード」を使うのが当たり前になっていますよね。
でも、「いつも同じパスワードを使い回している」「覚えやすい言葉でなんとなく設定している」…そんな方も多いのではないでしょうか。じつは現在、そんなアカウントの乗っ取り被害が急増しています!
greenciderにも「SNSが乗っ取られてしまって…どうすればいいですか?」とご相談をいただくことがあります。しかし残念ながら、
- 乗っ取られたアカウントは取り戻せないことがほとんど
- お店やサービスに関係するアカウントが乗っ取られた場合、自分だけでなく自分のお客様・取引先にも被害が拡大する恐れも
…と、大変危険です!さらに、現代ではアカウントの種類や規模に関わらず無差別に狙われているため、明日は我が身。無警戒の方は、すぐに対策が必要です。
この記事では、安全なパスワードの設定方法と正しい管理方法について、初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。今日からすぐに実践できる内容ばかりなので、ご自身の設定を見直すきっかけにしていただけたら嬉しいです。
やってはいけない!危険なパスワードの例
以下のようなパスワードは推測されやすく、非常に危険です。
- IDやメールアドレスと同じ文字列
- 自分の名前や生年月日、電話番号
- 「123456」や「0000」などの連番・繰り返し数字
- 「password」や「qwerty」など、よくある初期設定の単語
このようなパスワードは、攻撃者が最初に試すパターンとしてよく知られています。
実際、過去に流出したパスワードのデータをもとに、よく使われているものを自動的に入力していく「パスワードリスト攻撃(リスト型攻撃)」という手口もあり、誰でも被害にあう可能性があります。
覚えやすさや手軽さを優先しすぎると、かえってリスクを高めてしまうことも。他人に推測されやすいパスワードは使わないようにしましょう。
パスワードの危険な管理方法
せっかく強いパスワードを設定していても、取り扱いが甘ければ意味がありません。ここでは、ついやってしまいがちな「危険な管理方法」をご紹介します。
1. 同じパスワードを使い回す
複数のサービスで同じパスワードを使っていると、ひとつが流出しただけで他のアカウントも次々に不正ログインされるおそれがあります。
たとえ強力なパスワードでも、使い回していれば危険性は大幅に高まります。すべてのサービスで異なるパスワードを設定することが大切です。
2. パスワードを付箋に書いて貼っている
「覚えられないから…」と、パスワードを付箋に書いてパソコンやモニターに貼っている方もいるかもしれません。
これ自体が絶対に悪いわけではありませんが、誰でも見られる場所に置かれていると、盗み見られるリスクがあります。オフィスの共用スペースや、自宅に訪問者がある場合などは特に注意しましょう。
3. 他人にパスワードを教える・共有する
家族や同僚とアカウントを共有するために、パスワードを教え合っているケースもありますが、これもリスクの高い行為です。
誰がいつどの端末からアクセスしたか分からなくなると、不正アクセスがあっても気づきにくくなります。なるべく個別にアカウントを作成し、それぞれが責任を持って管理するようにしましょう。
安全なパスワードの作り方と管理方法
ここからは、安全なパスワードをどのように作り、どう管理すればよいのかをご紹介します。
安全なパスワードの条件とは?
安全なパスワードには、以下のような特徴があります。
- できるだけ文字数が多い
- 名前や誕生日など、自分に関する情報が含まれていない
- アルファベット(大文字・小文字)、数字、記号を組み合わせている
- 辞書に載っている単語や、よくあるフレーズを使っていない
たとえば、「T!g2rS9kzLw」のようなランダムな文字列は、機械による総当たり攻撃でも突破されにくい強力なパスワードといえます。
パスワードは覚えようとしてはいけません。覚えやすいパスワードは推測しやすいパスワードでもあるからです。後述するパスワード管理アプリなど、「覚えなくてもいい仕組み」を活用しましょう
安全なパスワードを作る方法
こうした強力なパスワードを自分で考えるのは大変なので、パスワードジェネレーターの活用がおすすめです。
たとえば、1Passwordのパスワードジェネレーターを使えば、文字数や記号の有無を設定して、簡単に安全なパスワードを作成できます。
1. パスワードの安全な管理方法
強いパスワードを作ったあとは、どう安全に保管・管理するかが重要です。ポイントは、覚えなくてもよい仕組みを使うことです。
主な管理方法は以下のとおりです。
2. パスワード管理アプリを使う(おすすめ)
もっともおすすめなのは、パスワード管理アプリを使う方法です。たとえば1Passwordなどには、以下のような便利な機能があります。
- パスワードの安全な保存
- ログイン時の自動入力
- 強力なパスワードの自動生成
- 複数端末との同期
パスワードに関する作業をまとめて安全に管理できるのが魅力です。一部有料のサービスですが、安心感を重視する方にとってもっとも頼れる選択肢といえるでしょう。
3. Googleのパスワードマネージャーを使う
無料で手軽に始めたい場合は、Googleのパスワードマネージャーも選択肢のひとつです。
機能はやや限定されますが、日常的なパスワード管理には十分対応できます。
紙に書いて保管する場合の注意点
アプリが苦手という方は、紙に書いて保管する方法でも問題ありません。ただし、次の点に気をつけましょう。
- 他人の目に触れない場所に保管する(引き出しなど)
- 紛失や盗難を防ぐため、保管場所をしっかり決めておく
- 書いた紙を複数コピーして配布したりしない
まとめ
パスワードは、大切な情報やアカウントを守るための「カギ」です。「なんとなく決めたパスワード」や「いつもの使い回し」は、知らないうちにリスクを招いているかもしれません。
これからは、「覚えやすい」ではなく「覚えなくてもいい仕組み」で安全に管理しましょう。
🔍 今日からできることチェックリスト
- パスワードをジェネレーターで作り直してみる
- パスワード管理アプリを導入してみる
- 紙で保管している場合、置き場所を見直す
少しの工夫で、日々の安全性はぐっと高まります。この機会に、パスワードの見直しをはじめてみてはいかがでしょうか。
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